客ーザ・ゲストー(韓国ドラマ)を黙ってみてくれ。
コロナ期間中、断捨離にハマっていたのと、自粛期間なので家で映画やドラマ三昧していました。何か面白いものはないかとキム秘書はいったい、なぜ? をレンタルしてもう一本、それの近くに「客ーザ・ゲストー」なるものがあってので合わせて借りました。
韓国版スーパー・ナチュラルという言葉にひかれたからです。
スーパー・ナチュラルとはちょっぴりB級感がしますが、とても面白い海外ドラマです。兄弟が悪魔退治しますよ。
こちらの「客」も悪魔退治なのですが……本格的に怖いんじゃないかなと思ったりします。人間の悪意や怖さをリアルに描いています。
あらすじ
東の村に伝わるある伝説があった。
客と呼ばれるその悪霊は、東の海の深いところから来て人に乗り移り、残忍な殺人を犯すというー。
20年前、小さな村でパク・イルドと呼ばれる悪霊による残忍な殺人事件が発生したそれから20年経ったが、長い間悪霊の存在は忘れ去られていた。
当時、悪霊が見えたせいで母親を失ったユン・ファピョン(キム・ドンウク)は、今も事件の発端となったチェ神父を探していた。
同じ事件で家族全員を失ったチェ・ユン(キム・ジェウク)は事件以降、悪霊を信じ司祭になり、悪霊に取りつかれ家族を殺し行方不明になった兄を探していた。
そして、ユンの兄に母親を殺されたカン・ギルヨン(チョン・ウンチェ)は母親と同じく刑事として働いていた。
ある日、貯水池の夢を見たファピョンは、その貯水池の場所を突き止め偶然にも死体を見つけてしまう。
通報を受けて駆け付けたギルヨンは、事件におかしな点が多いことに気づく。
捜査の中で被害者の会社のある従業員に目を付けたファピョンは彼と接触しようとした直前でギルヨンに捕まってしまう。
警察署でギルヨンと話をしている途中に被害者とその家族の様子が見えたファピョンはギルヨンと二人で従業員の家に向かうが、そこでは従業員の妻がすでに死んでいた。
その従業員をつかまえた二人は彼を占い師へ連れいていくのだが、取り憑いた霊が大きすぎるからと、退魔専門のハン司祭と弟子のユンを連れてくるのだが・・・。
絶つことのできない悪霊との闘いが、今始まった-。
ワーナー公式サイトより引用。
感想
コーヒープリンスの二人だったんですね。全く気付かずに視聴してました。
思うのですが、『コーヒープリンスの二人』という言葉で観た人は、なんか思ったのと違う…とならないかなと心配です。だって、これヒロインかわいい女の子じゃなくて主人公なんですもん。
観ていて納得できない人はヒロインいないし、完全にカテゴリエラーですね。
ともあれ、二人とも人気者ですから、それだけでも必見なのは確かです。
女性キャラも仲間でいます。彼女は海から来た悪霊、パク・イルドによって母親が事件に巻き込まれてしまい刑事になったわけですが、本作ではもっぱら格闘シーン専門。
刑事さん、ギルヨンが一番腕がたちます。
見どころは、主人公と神父のぶつかりあいですね。
実は腕のたつギルヨン、悪魔祓いができる神父、パク・イルドと共鳴してしまう主人公の三人が協力したら早く事件解決するはずが、お互い巻き込んではいけないとか憑りつかれてしまうと心配するあまり、単独行動しちゃって危険な目にあいます。
それでも、なんとか悪霊と人の悪意と戦いながら憑依のせいでおきる凶悪な事件を食い止めようと奔走するのです。
じれったいホラーラブサスペンスドラマをみている気になってしまうほど、はらはらドキドキするのは間違いないです。うがった物の見方をしているのでしょうか。
私はおっさんずラブも拝見しましたが、BLというジャンルを否定しませんが、そこまでハマらないたちなのです。韓国ドラマも恋愛ものを探してうろついていただけですからね。
ところが、主人公のファピョンは幼少時に悪霊を取り込んでしまったけれど自分の外に出してしまったことを負い目に感じ、自己犠牲の精神があります。
そして神父も悪霊によって兄が死にますが、最初こそファピョンを責めたのに、あとから悪魔に呪いを受けてでも、悪魔祓いをして人々を助けようと苦心します。
(この呪いは本当に辛そうだった)
ともあれ、互いに言葉が少なくて伝えなさすぎて、喧嘩になったり危険な目にあって、でも助け合ったりして絆が深くなっていくお話は恋愛ものに似ているのは確かなんです。
そして、悪霊は人に憑依しては移っていくので本体、つまり犯人がだれかわからないのも見どころです。
途中まで「あ、こいつか!」とか「実は!?」とか推理しながら見るのも楽しいですよ。
アジアホラーというジャンルが私は一番怖いと思っているのですが、本作も怖いものが苦手な人はとても怖いと思います。スーパー・ナチュラルと思ってみたらダメだと思います(笑)
憑りつかれた人が笑う表情が演出、役者さんの演技ともに本当に怖いです。
人はあんな風には笑わないと思うから。
人に対して、悪意を抱いてしまうとき、または本当に悪意に満ちた人間っていると思うです。弱者に対して力を与えただけと悪霊が言います。小さな悪意と戦いなら何とか人は一線を超えないように生きているわけです。
人の弱さ、強さとはどういったものか、ホラードラマという枠に収まらないくらい丁寧に描かれているドラマです。
冷っとしたい方、衝突してしまう男たちを観たい方、ぜひこちらをご覧ください。
主人公を演じる、キム・ウンドクは映画「神と共に」にも出ていらして人気の俳優さんです。
そして、神父のキム・ジェウクはあくまで私の意見ですが、山Pに似ていると勝手に思ってます。でもキム・ジェウクの方が線が美しい俳優さんです。