西炯子さんの漫画『初恋の世界』が大人の恋愛で素敵です。
西炯子さんはいいですね。
こちらの「初恋の世界」の新刊が良かったです。
内容はというと、主人公の表紙のアラフィフ女性はコーヒー店を営んでおります。
そこに現れた謎の料理がうまい若者。
彼は主人公の中に求めていたものを見つけたようで、迫ってきます。
けれど、ずっと恋愛をしてこず自己肯定感が低い主人公はずっと拒んでいました。
それがかなりじれったいです。
じれってかったのですが、今回の巻でだいぶ近づきました。
主人公の彼女のほかにも、高校時代からの友人が三人います。
一人は子持ち家庭あり。
一人は主人公のことを好きな人を好きな女性。
一人はずっと不倫をしている女性。
……段々、話がこじれてきましたよ。
大人になっても友人でいられるってすごい。いろいろなことをもあるのに。
そういう難しさも描いているのではないでしょうか。
漫画を寝ころびながらみんなで読んでいたの良かったな。
元々母が好きで買っていた作者さんですが、同作者の「姉の結婚」を読んでから断然、そこから追っている次第です。
姉の結婚も不倫もののカテゴリですが、こんな終わり方が待っているのは珍しいです。
こちらの主人公ももう恋はしないと田舎に戻りました。
そこで、学生時代に彼女に叱られたことで、ずっと主人公に好意を抱いている美形の精神科医が(既婚者)付きまとってきます。
自己肯定感が低いので、しかも既婚者なので最初は逃げてました。
折れて、やけになって「不倫」をしていたのですが、愛がほしいと医者が言い出して別れます。
二人が結ばれるのか、誰か不幸にならないのか、めちゃ気になった作品でもあります。
もちろん、不倫を推奨するものではありませんよ。
絵柄が美しく、西炯子さんの世界にハマってしまった作品であります。
アラフィフらが初恋? なにいってんの、ってタイトルですが初恋が若い人のものだなんて誰が決めた?
って感じですかね。
けれど、大人の初恋は複雑なんです。