とまとさんの生存報告。

働きながら最終的に小説家になりたい人のブログ。

メイデーア転生物語、おススメです。

 


 

 

こんにちは。

今日は母の病院の付き添い、つまり読書デーでした。

積読を減らす、いい機会です。

今回は「メイデーア転生物語」を持っていきました。

流行っているらしい、読んでみようくらいの感覚で買った一冊でした。

 

あらすじ

魔法の息づく世界"メイデーア"。

この世界で一番悪い魔女〈紅の魔女〉の末裔とされる貴族令嬢マキア・オディリールは、ある日買った奴隷の少年をトールと名付け、ともに成長を重ねていた。

マキアが14歳になった夜、メイデーアに予兆の流星群が降り注ぎ、「世界の危機」と「救世主の顕現」を示した。
同時にマキアは、トールが前世で片想いをしていた相手だという記憶を思い出す。しかしトールに"異世界からやってきた救世主の少女を守る"宿命の刻印が現れたことで、ふたりは引き離されてしまう。

別れから1年半。マキアは魔法の訓練を重ね、王都の地を踏む。
トールはいま、救世主の少女を守る使命を持ち、王都の騎士団に入団していた。

彼のそばにいるのはもう自分ではない。
それでもこの気持ちを知るため、マキアは最難関の魔法学校へ───。

 

pixiv百科事典より引用

 

感想

最初、読んだとき「ああ、私は十代ではないから楽しめないかもしれない」と思いました。

思いましたが、読み進めるうちに私の中の少女小説ラノベで鍛えられた感覚が蘇り、一気に一巻を読了してしまいました。

ちなみ、私は三十代後半のOLデス。

「転生」「悪い魔女(あるいは悪役令嬢)」「救世主」「守護者」「魔法学校」

こういった単語が出ているだけで、たぶん大人な私は楽しめないと考えてしまいましたが、悪役令嬢シリーズをアニメで見て、この属性が結構好きなことに気づきました。

で、このように最近のテンプレに違和感を覚えている人ほど、このお話は刺さるでのはないでしょうか。

 

だって、主人公も転生者だけど、日本からやってきた、救世主に好きな人とられるところから始まるんですよ!

 

世界を滅ぼしたとされる魔女の末裔、であるマキア(前世の記憶あり)。その前世で好きな人、今は救世主の守護者トール。

この二人は両片思いなのはずなのに、救世主の少女、田中さんが何やらややこしくしたようで。

苦々しい過去。

高校の頃、仲良くしていた子が自分の好きな人に「私、告白しようって思う」て言ったらどうしますか。私なら、自分よりもお似合いだ、その方がいいって言ってしまいます。

断ってくれただけ、いいのかもしれないと納得させて。

マキアも想いを告げないまま、転生しています。

トールが好きな人の転生だと考えて、今度こそ想いを告げようって勇気を出すんですが、なかなかうまくいかず。

マキアは悪い魔女の末裔であり魔力も令嬢という権力もあるのですが、とても勉強熱心で努力派なところが好感がもてます。

全て持っている、けど嫌味がないです。

欲しいけれど、手に入らないのはトールくらいですね。

魔法の設定や魔法学校の設定、歴史も細かく設定されており中に心をくすぐられます。

ハリーポッター好きな人はわくわくする設定ばかりですね。

メイデーアという世界で救世主システム(予言されている救世主が世界を救うというもの)に反発する、テロリストみたいな人がいるのも、面白いです。

救世主が支配する、かもしれないという考えは至極全う。

現に、救世主の少女は自分を物語の主人公と考えているし、「この手のキャラは敵ってお決まりなのよね」とか言ったりします。

別の転生ものだと主人公のこういったセリフは共感を呼びますが、いざこの世界側の視点にたってみると「なにいってるの、この方は」って思います。

別の視点から描いた転生物語。

ひねくれてなくて、まっすぐなマキアが読んでいて爽快です。

魔法学校に入学して、班をつくることになるのですが、この班のメンバーも個性的。

先生たちも楽しいです(笑)

義足、義手である同室の少女レピス。

魔法学校主席のネロ。

チャラい留年生フレイ。

彼らもそれぞれ事情あり生徒のようです。

まだ、一巻なのでそれぞれの過去や悩みはわかりませんが、すぐに覚えられるほどには書き分けしっかりできているので、アニメ化向きだと思います。

コミカライズはすでにされているようなので、是非、アニメをやってほしいと思いました。

トールの「お嬢」と呼ぶのが見てみたい! 

二巻も買いにいこう♪

現在、四巻まで発売されています。

ぜひ、転生片思いファンタジー、読んでみてくださいね。

 

 

 

 

……そういえば、西の善き魔女という名作を彷彿とさせます。

あれ、好きだった私が刺さるわけですよ。