朝井リョウさんの「世にも奇妙な君物語」のオチがすごすぎる!!
ちょっと前に出版されていましたが、未だに店頭に並んでいる本書。
朝井リョウさん自体、売れっ子作家だというのもありますが、帯に書かれている文句でロングセラーなのでは。
「オチがすごい!」
これはネタバレ禁止ですかね。
私はいつもネタバレ感想を述べているのですが、世にも奇妙な君物語に関しては控えさせていただきます。
身をもって体験してほしいので!
で、ぜいたくを言えば本家の世にも奇妙な物語で全作品実写化してほしいです。
キャストも決まっているんですよ。
それに関しては後程述べさせていただきます。
あらすじとちょっとだけ感想。
第一話「シェアハウさない」
過去のとある体験を世に訴えたい女性が主人公。で、ライターになったわけなんですけど、おもしろいネタを探して、シェアハウスをしている人々と出会います。
けれど、一体どんな理由でシェアハウスしているかわからない面々。年齢も性別もバラバラ。共通点といえば「お酒を飲まない」。
一話目らしい「ぞっと」する話なんです。
第二話「リア充裁判」
リアルが充実の略ですよね。リア充。で、コミュニケーション能力がないことが罪になる日本。法律が制定されたわけです。SNSでいいねをもらうことや、ハロウィンパーティーをすることだけが「コミュニケーション」なのだろうか。
対面して自身の言葉で話して、初めて信頼関係が生まれるのではないか。
それを訴えた少女がいた。
私は世にも奇妙な物語で一話だけ「いい話」があると思っていたのですが、これは涙腺ゆるみましたが、あとで「――え」というオチが待っています。
意味が深い話でした。
第三話「立て! 金次郎」
とある幼稚園。男性の保育士さんが主人公。ママさん連合と幼稚園側の意向と戦っています。お遊戯だって、みんなが主人公になりたいわけではないし、かけっこが苦手な人だっています。先生は園児たちのために頭を悩ませます。
そしてスカッとするオチが待って――いるかは、読んでみてください(笑)
第四話「13.5文字しか読めな」
ネットの短い記事ってあるじゃないですか。〇〇不倫か!? とか。だいたい13.5文字くらいで上げているそうです。
すると誤解を生む記事もあるわけですよ。
主人公は忙しい現代なら時間もない人はさくっと新鮮なニュースが読めてそれでいいと考えます。
実はこちらに関しては途中で、展開が読めました。読めましたが怖いですね。
第五話「脇役バトルロワイヤル」
これは笑えました。面白いのが、前半の四話までに出てきたキャラの脇役俳優や女優が出てくるんです。
溝渕淳平、八嶋智彦、桟見れいな、勝池涼、渡辺いっぺい、板谷夕夏。
……どこかで見たような名前ですよね(笑)
集められた面々。実は面接の方法が特殊で!? 生き残るのは誰だ!? みたいな話です。最後に残った人が意外すぎて面白かったです。
短編で読みやすいです。
さすが、朝井リョウさん。現代のネットの事情とか入っていて若い人が書いた話だなと思いました。それでいて考えさせられる話もあります。
ぜひ、実際にドラマ化してほしいです!!