黒木華主演『日日是好日』観た感想。
茶道教室に通うことになった女性のエッセイを基にした映画。
近所でお茶の稽古をされている樹木希林さんのとこに黒木華さんと多部未華子さんが通うことになります。
親が通ってみたら? と軽い様子で通うことになったのに、次第にお茶の心に触れることで、どんどんハマっていくんですね。
ハマる、というか人生のそばにいつだって茶道があったという風に。
毎週土曜に通う。
これだけで体が覚え、感性が磨かれ、些細なことにも変化に気づいたりしていきます。
例えば、微かな雨音。お湯と水の音の違いなど。
お茶のマナーって本当に細かいですよね。
畳一畳は六歩で歩く、とか。軽い物は重いもののように運ぶ、とか。
そんな細かいこと、どうでもいいじゃんって思ってしまうんですね。最初は。
でも、行かないと落ち着かない感じになってきます。
心が落ち着くのでしょう。
黒木華さんの静かな演技。
そして、樹木希林さんの先生が朗らかで、自然でとてもやさしい感じがしました。
大学生、社会人、失恋、親の死。
主人公の女性は自分には何もない、なんて思っていましたが、ずっと茶道をやっていく中で大事なことに気づきます。
「日日是好日」
掛け軸になったこの言葉。
毎日を大事に過ごすこと。
毎日が素敵な日々であるということ。
私も、毎日をまるで湯水のように使っています。
本当は呼吸を整える時間が必要ではないのだろうか。そう思える映画でした。
あと、この前はコーヒーが冷めないうちにを見て、コーヒー飲みたくなりましたが、今は抹茶が無性に飲みたいです(笑)