とまとさんの生存報告。

働きながら最終的に小説家になりたい人のブログ。

キンコン西野さんの『新・魔法のコンパス』を読むとパワーもらえますよ。

 

新・魔法のコンパス (角川文庫)

新・魔法のコンパス (角川文庫)

 

 こんにちは。

行動を起こさず、うだうだ梅雨の天気のごとく悶々としている私です。

そんな折、こちらの「新・魔法のコンパス」を読みました。

キングコング西野さんは動画で演説を聞いたことがあるだけで、ツイッターはフォローしていますが、絵本を買ったりサロンに入ったりなどはしていません。

 

本書は三年前に出版された「魔法のコンパス」の文庫版なのですが冒頭で西野さんはめまぐるしく変わっている経済界で内容が通じない箇所も出ているから書き直した部分が多めのようです。

それが「新・魔法のコンパス」そのまま文庫化にしないところが西野さんらしい。

彼は「信用」が何より大事だと説いていますからね。

信用が仕事につながるし、お金になる。

他の方もそうおっしゃっている方はたくさんいますね。

その通りだと思います。

 

ざっくり「お金」「広告」「ファン」をテーマに章分けした内容です。

抽象的な当たり前のことを書いているのかと思いきや、これ本当に使える内容だと思います。なんにでも通じる経営ノウハウですよ。

お金を得てない集団にも十分、使える内容です。

例えばボランティアをしたいのだけど人が集まらない。若者が街を出ていく。面倒な仕事をだれもしたがらない。どれも楽しめる要素や、何か仕掛けを加えるだけで彼なら問題解決できるのではないかと思いました。

 

まず「お金」の章。

 

気になったのは、「キミの収入を増やすには、キミの希少価値を上げるしかない」という章。

私という人間のスキルは、

 

正社員のフルタイム事務員(専門的分野の受付事務)

高卒。

 

だけなんだけど、つまり、何か別の分野要素をあげるということですね。

 

私が理想とする働き方に兼業作家というものがあります。

小説を書いて暮らしたい。

でも普通でも働きたいんですね。

 

だから上記を少し変えて、

 

地方でパート事務員(転職スキル多数)か本屋バイト。
高卒。

小説家。

ブロガー。

 

……今は違いますよ、なりたい肩書です。

 

 

西野さんなら、漫才師・オンラインサロン経営者・絵本作家といういくつもの顔を持っています。

ネット炎上したり叩かれたりしていますが、彼のいる領域はあまり競争相手がいません。

本人はこちら側にやってくるエンタメ芸人が少ないから、今のうちに数年後を見据えて先任者ができる有利なシステム作りに専念できると言っています。

炎上持ってこい、ってわけですね。

 

考えてみたらあんなに「芸人のくせに調子のってる」なんて言われていますが、成功者であることには間違いないです。

今は美術館建設中ですって。また誰かが叩き、誰かが信者となり彼は上に上がることできるわけです。

 

何かを売るのに(絵本やサービス、イベントごとなど)物語性が必要だと説いています。

これはあると思います。

朝ドラの「まんぷく」は日清のカップラーメンができるまでを描いています。

名前は変えておりますが、やはり朝ドラをみているとこんなに苦労して作ったのか、そして儲け主義ではなく戦後に栄養があるものを食べさせたいという社長の熱意が伝わってくるものでした。

思いますよね、チキンラーメン食べようって(笑)

売り上げ伸びたでしょうね。

 

商品があったとして、その背景を知ってしまうと『買いたい』と思うことって往々にしてあるじゃないですか。

それについて触れているのが、

「ファン」の章。

本当のファンはほかのファンをにわかだー、なんて排除しようとしないし、応援している人の理念を支持する人のこと。

こういうファンを大事にすることですね。

「ファン」の章で物語を売れ、に触れてました。

 

「物語を売れ」

オンラインサロンでは西野さんの物語を売っています。

(売るというか事実ですよ)

この物語には必要な要素があって、それが「負け」要素。

“N”の法則が面白いです。Nの文字のようにグラフ化すると一旦、下がって盛り上がる展開です。

だから今安定したきたからこそ、また負け要素が必要なので億越えの美術館建設中だそうです。今現在、建設していますが叩かれてますよね。彼の計算通りに。

 

スタートがあって、負けて、また這い上がるというのが物語の上では面白くする要素ですよね。

ジャンプでも負けて「努力」して「友情」友に助けられて「勝利」を手にするように、負けるという展開は必須。

小説でも基本的な要素だとは思います。

私の小説では浮き沈みが低いので、参考にしたいと思いました。

 

何かで負けているという点では私は独身・不細工・スキルなし、でも文章を少しだけ考えて書けるという点だけは持っています。

同年代の人らは同棲しているか、彼氏がいるか、結婚るしているか、子供がいるか、推しにお金を費やすか、のどれかです。

私も推しにお金使えたらいいのですが、そこまで信者になれる対象がいないので、それはなくただ日常を淡々と生きています。

ただ、若干社畜よりの生活をしているせいか、本来のやりたいこと「小説を書く」ができていない状況が続いてます。

 

これではいかんと思い、ブログで副収入を得ることができたら小説が書ける職場に転職しようと考えています。

そんなことより先に小説書きなよ、と言われそうですが短編は書けても仕事しながら書くには非常に不安であります。

(短編は応募したいですが)

でメンタル安定のためにブログをはじめました。

毎日、書かなくてはいけないといった習慣づくりはできつつあります。

習慣をつけるためだけでもメンタル的に安定し、小説も書ける! といった感覚を思い出せます。

ここ最近、物語が書けなさ過ぎて自信を失っていました。

また、物語を書き始めて、どうにもならなくなったら助けを求めるかもしれません。

そのときは助けてください。

 

「広告」の章で気になったところは、「インタスタ映えに含まれているのは集客と排除だ」

これ、マツコの知らない世界で、この前タピオカが好きな女子大生が出ていたところで似たような話していました。

インスタは確かにおしゃれであれば人を集めます。

ですが、おしゃれなところに興味がない層は離れてしまいます。

集客率がかえって限られてしまうことが懸念されますね。

タピオカ好きな二人も「インスタ映えがタピオカの浸透性を邪魔している」と言っていました。台湾では、普通の日本でいう珈琲くらいに日常になじんでいるのに、日本はインスタ好きな女の子の飲み物としか捉えられておらず、このままだと消えてしまう危機があると言っていました。

サラリーマンの男性がタピオカジュースを隠して飲んでいるのを女子大生二人は目撃したことあるそうです。

本当は朝ごはんに最適な飲み物でサラリーマンにこそ飲んでほしいものだそう。

 

 

本書でも、地方に出すポスターと都会向けのサロンメンバー募集の広告はデザインを変えていると触れてます。

 

あと、広告の章でセカンドクリエイターを狙え、っていうのも興味深いです。

セカンドクリエイターとはいつでも、クリエイター側、何かを投稿したり応募したりする層のことです。SNSが流行って誰でも小説や写真、またはイラストなどを手軽に発表することができるようになりました。

私も小説投稿したりする、セカンドクリエイターってやつです。

読専の方が少ない気がします。

ですから、このセカンドクリエイターの方が圧倒的多数占めているので、この人らに向けたメッセージや企画、広告の方が受けがいいといことを説いてました。

 

誰もが物語を作れると思っているし、クリエイティブだと思っています。

実際、その通りです。

特別な教養がなくても発想やアイディアがあればいつだってクリエイターになれます。

それらを巻き込む何かを作れたら大きな動きになりますよね。

誰かと共作で物語を作るとか楽しそうですよね。

 

これを踏まえて、思いついたのが。

キャラと世界観だけ作ってコミカライズと小説両方楽しめるネットエンタメ作るとか。

読みたいシュチュエーション教えてもらって展開に加えていく育てていく系の物語とか。二次創作ってそういうのある気がします。

公式があって、二次で解釈を広めていくみたいな(笑)

 

 

あと詳しくは「新・魔法のコンパス」をお読みください。

なんの活動をできていない私でも自分に落とし込むことができるのだから、経営層はこれから何か仕掛けたい人にはうってつけです。

帯の又吉さんが「今日からなんかやってみようという活力がみなぎった」とあるように力が貰えるのは間違いないです。

 

どうぞ、読んでみてください。