兼業作家のススメ。
まだ、私はいまだに小説を書かずにブログしか書いてない生活をしておりますが、この前まで日記ですら文章が浮かばない状態でした。
それから考えると最近は打ち込んでいる方かと思われます。
さて、今回のテーマは兼業作家さんのススメ。
私がめざしている姿です。
でも、そのためにはまず書かなくてななりません。
働く→書く→作品を仕上げる→公募→受賞→働く→書く→働く→書く…。
単純なこの動きができないと、『兼業作家』はなれません。
書きたいけれど、ブログ書くくらいしかできないでいる。
それを改善するべく兼業作家を検索してみました。
作家になりたいから小説を書くのか、書かずにおれないから小説を書くのか、人それぞれかと思います。
後者のタイプの方がなる確率は高いわけですが、それはさておき。
まずは、書く生活を目指しましょう。
朝井リョウ
兼業作家、と検索して一番初めにヒットするのが朝井リョウさん。
「桐島、部活やめるってよ」がヒットして映画化、就活を描いた作品「何者」も映画化しましたよね。
若き直木賞作家さんです。
上記のコラムにて今は専業作家さんとなっておりますが、それまでは出社前と退社後に小説を書いていたとありました。
やはり、朝と夜ですね。
専業作家さんへと転身したのは東京での仕事依頼があったからだそうです。
会社ではみんな朝井さんが小説を書いていることを知っていたので、退職はしやすかったみたいですね。
会社員時代は3-4年。
そろそろ、責任がかかってくるポジションになってくるときです。
中地半端では、いけないと思って退職。
私も早く決断できるよう責任が軽いときにガンガン投稿すべきだった(;^ω^)
― ここ最近、約3年間勤めた会社を辞めて作家に専念されましたよね。どういった経緯で、専業に変えようと思ったのですか?
実際は、辞めるかどうかすごく悩んだんです。でも、会社員の時を振り返ってみると、やっぱり会社のことを100%考えられていなかったと思うんです。同期は休日に上司とゴルフへ行ったり、飲みに行ったりと会社内での関係性を築いていましたが、私は通勤前や帰宅後、休日の全てを小説の執筆に当てていましたから。
そこへの罪悪感みたいなものはやはり拭い切れませんでした。
真面目な方です。
それでも、「小説家」以外の仕事をしたいのでバイトを探そうかと思っていると記事にはありました。
確かに、専業作家って金銭面でも不安ですが、それだけでなくて人と関わることも少なくなりそうなのが不安ですね。
人と触れるには、働くのが一番です。
津村紀久子
主に大阪を舞台に、働く人や人の成長を丁寧に描く芥川賞作家である津村紀久子さん。
私は「カソウスキの行方」をはじめに好きなり「ワーカーズ・ダイジェスト」でファンとなりました。
他の作品も働く人の話をこれほど上手に描く作家さんは右に出る者はいないかもしれません。本当にリアルなんですね。
関西弁もそうさせているのでしょうか。
人間観察や主人公が観察している事柄の描写がユーモラスたっぷりなんです。
内容はというと、
奈加子は、大阪にあるデザイン事務所に勤務する傍ら、副業としてライティングの仕事を受けもっている。
重信は、東京でナカセガワ工務店という建設会社に勤務している。
12月のある日、奈加子は、社長の代理で出向いた打ち合わせで、大阪まで出張してきた重信と出会い、話をするうちに、2人とも翌月の4日に32歳になることを知る。
別れた後も、2人はふとした折にお互いのことを思い出す。
そう。別にふ、と思い出すといった内容なんです。
恋愛的な甘い雰囲気ではありません。
でも、人とのつながりってこんな風に始まっていきますよね。
すごく言葉にできない部分を描いていていると思います。
そんな津村さんも、働きながら小説を描いてました。
働いてないと描けない作風だと強く思います。
今は専業作家さんですが、津村さんもまた働きたいとコラムで読んだことあります。
下記はどうやって兼業作家さん時代に小説を書いていたか、です。
上記のコラムより引用。
――2008年にその『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞を受賞されてますね。その年は連続して芥川賞の候補にもなっていますが、どのように書く時間を確保していたのですか。
津村:5時半に会社が終わってから8時くらいまで喫茶店であらすじを練って、帰って10時くらいから夜中の2時まで寝て、2時から5時くらいまで小説を書いて、また寝て起きて会社に行く生活でした。寝る時間を分けるのは私に合っていたと思う。
小説用の時間を無理矢理作って、眠いけれども3時間だけだから書こうと思えたし。
でも本を読む時間はあまりなかったですね。
作家になるまでの1年間の修業時代に読んだ量で「本読んでます」って顔をしてんじゃないかって思う時がありますね。
この分割仮眠方法。
5時半-8時 会社終了後、喫茶店であらすじを書く
8時-10時 帰宅、他事
10時-2時 睡眠①
2時-5時 小説を書く
5時~ 睡眠②
出勤
睡眠時間を①と②でとっておりますね。
でも静かな時間に3時間も書いております。
好きでないとできないですかね。
また、津村さんは当初、働いていた会社でパワハラにあい退職。次の職場は建設系の方で定時には帰宅できるのがいいとコラムで書いておりました。
兼業作家さんにとって、翌日の仕事の負担が多くない、または定時で帰れるのは素晴らしいことですね。
ブラック企業に勤めながら執筆をしている人がいたら、寿命を縮めているようなものなのでやめてくださいね。
辻堂ゆめ
大学在学中に「このミステリーがすごい」大賞優秀賞を受賞されてデビュー。
「いなくなった私へ」でデビューされております。
「あなたのいない記憶」は読んでみたいと思っております。
幼馴染の二人が10年ぶりに再会。
すると共通の知人である「タケシ」の記憶が入違っていて……という話。
疲れたOLが出てくるのですが、それも働いている経験が生かされておりますね。
大学在学中にデビューされておりますが、この方はすごいです。
なんと営業職で働ているのです!
で、本業と副業というカテゴリではなくどちらも本業なのですね。
器用な作家さんですよ。
でも、小説を書くためには残業できません。
彼女の場合、隙間時間の活用。
残業しないが、パフォーマンスを落とさない工夫をされております。
作家としても時短術は相当レベルアップしたと思います。
例えば、原稿を書き終えたら内容を再度推敲しなければならないのですが、これはやりだすとキリがない。
だから私は書いた原稿をオンラインストレージにアップして、出退勤の間など移動中にまとめてチェックするようにしています。
こういうITを活用した時短術は、会社員としての生活がなければ思いつかなかったかも(笑)。
上記リンクより引用。
かといって週末に執筆漬けかといえば、そうでもなくちゃんと遊んだり、買い物に行ったりしているそう。
執筆時間は定時で帰宅後、寝るまでの時間までらしいです。
必ず定時で帰らなければいけないので仕事中は1秒も無駄にできないとありました。
働き方改革にて、残業を減らしていくような風潮ですが工夫しないとなかなか難しいですよね。
ITツールの活用は有効かと思います。
私はエバーノートをダウンロードしています。
まだ活用できてません(;^ω^)
まとめ!
兼業作家さんがどうやって書いていたのか。
①出勤前と退勤後、週末
②平日、帰宅前に喫茶店、仮眠後の夜中
③平日、退勤後
こんな感じですね。
しかし、三人に共通しているのは、
残業しないようにしている。
(または業しなくていい環境)
ですね。
上記以外にも素晴らしい内容を発見したらまた追記していきますね。
森博嗣さんも上げようと思いましたが大学教授しながら書いていたんです。
しかも、書くのめちゃくちゃ早いんですよねー。
ちょっと天才なのは参考にならないので、やめておきました(笑)
同人作家さんの執筆状況も検索したことがあるのですが、一様に、社畜しながら睡眠時間を削っていらっしゃる方が多いのでこちらも参考になりませんね。
好きだから、命を削っておりますが、もうアラサーの私には容易に真似できません。
あ、こちらも参考になります。
web小説って生活の隙間に読んでいるじゃないですか。
読んでもらうにはコツがあります。
一ページの量。
あと重要なのが更新スピード。
もう、飽きたらみなさん読みません。
そして作者自身が作品に飽きてしまっては元も子もありません。
ですから、こちらのコラムでは「早く書け」を推奨しています。
この方はweb小説での展開を設定しております。
離脱防止のために、出勤前には定型的な文で、
前回のあらすじ数行。
後半に次回予告を数行。
で帰宅後、真ん中部分を帰宅後書くそうです。
締切設定も大切。
何かの賞を目標にして「締め切り守れてないじゃん」と言われるのは死んでもいやだというやつに宣言しろ、っていいですね(笑)
あと一週間で帳尻あわせ。
本当は一日5千字書かないといけないですが、週末に書いてもいいわけです。
でも、書かない日は設けない。
ちょっとでも書く。
実は上記の三人の作家さんよりも、この方のコラムの方が参考になったりして。
無駄に悩むな、ということもポイントにあげてました。
プロットはあげている小説では作っていなかったそうですが、悩みすぎてもいかんですよね。
とりあえず書け、って今月の公募ガイドの冒頭コラムにもありました。
働きながら、文章を書いていきたいみなさん。
ぜひ、一緒にがんばっていきましょうね。