とまとさんの生存報告。

働きながら最終的に小説家になりたい人のブログ。

アニメ映画『プロメア』を観た感想!

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天元突破グレンラガン」「キルラキル」の監督、今石洋之監督と脚本家の中島かずきさんがタッグを組んだアニメ映画「プロメア」を観てきました。

 

完全オリジナル劇場用アニメーションで、制作はTRIGGER。

リトルウィッチアカデミア」など世界が注目するアニメも制作したところです。

 

最初に感想を言うならば。

 

「うん。最近では珍しい、素直でわかりやすくスカッとするアニメ」でした!

 

STORY

 

バーニッシュという炎を操る人種が現れはじめた世界。

彼らのうち、過激派はマッドバーニッシュと呼ばれています。

彼らは火災を起こして世間に訴えることからテロリスト扱い。

主人公のガロは、対バーニッシュ用高機動救命消防隊の救命隊員です。

テロリストの頭である、リオを捕まえたところから、物語が展開していきます。

自治共和国プロメポリスの総司政官クレイに功績を認められ、喜ぶガロでしたが、懸命に生きるバーニッシュらの事情も知ることとなり何が正しいのか、わからなくなります。

 

そして、世界規模で進められている「ある計画」を知ることになります――。

 

感想!

 

観終わったあと、子供向けアニメかと踏んでいたら意外と奥が深くて驚いたときの大人みたいな感覚でした。

 

ちゃんとこのアニメが子供向けではなく、大人らが(アニメに精通している)絶賛していることを知っていました。

でもなんの知識も入れずに見たら二転三転する展開に、呆気にとられると思います。

そして、何よりアクションが素晴らしくメッセージも熱い!

主人公のガロが単純な男だけど、一本筋が通っているし何も考えてないけど、ハッピーエンドを予測させてくれる安定感があります。

この熱い男と対するのが中世的な顔のバーニッシュの青年、リオ。

彼もクールでしたが憎悪が深かったり、仲間を救いたい感情から熱くなっていきます。

最初、出たとき少女かと思いましたが、ガロとリオのコンビは見ていてわくわくしました。

リオが男キャラで良かったかもしれません。

ちゃんと、他にもヒロインがいますからね。

この熱い主人公のそばにいるのは勝気な雰囲気の女の子アイナ。

ガロと同じ救命隊員。

そして、彼女の姉がとある計画に加担している研究者です。

 

地球規模のある計画。

詳しく語るとネタバレに触れそうなので書きませんが、私は結構、えげつない計画かと思いました。

これは悪だくみですよ。

問題が大きいので、ガロが大丈夫、なんとかなると突っ込んでいくのですが「本当に解決できるのか」とハラハラはしました。

終わりは納得の爽快感。

久しぶりにスカッと晴れ渡るイメージの終わり方です。

なんと気持ちのよい映画でしょうか。

モヤモヤしていたことが晴れていきます。

 

シリアスでもあるのですが、ギャグが入ったりキャラが明るい人が多いので、重くなりすぎません。

特に主人公のガロの性格には救われますね。

「プロメア」の映画を語るには音楽を無視してはなりません。

作中、ほとんどのシーンでスタイリッシュな音楽が流れています。

サントラを妹が購入してました。

アップテンポなノリのいい音楽。場面が切り替わったりキャラの心情によって絶妙な音楽が流れています。

昔ならこのシリアスシーンにこの曲のチョイスはないわー、と思うのですがスタイリッシュな近年のアニメらしく、全体的に散りばめられています。

最近は「君の名は」でもそうでしたが、アニメ映画にとって音楽という要素は重要になってきていると感じます。

だから、リピーターが多いのかもしれません。

話の内容は一度みたら頭に入るのですが、音楽と戦闘シーンは何度みても圧巻です。

劇場向けアニメですね。

 

あと声優です!

 

私、堺雅人が出てくるのは知っていたのですが(クレイ役です)、主人公の声優さんうまいなーと思ったら、

 

松山ケンイチ!? 声優さんかと思った!

 

熱血主人公ガロを演じたのはまさかの彼でした。

うますぎて驚きましたよ。

 

リオの声も早乙女太一さん。この三人、声優さんではないのですが本当に作品を損なわない感じで良かったです。上手!

堺雅人さんの役は重要なのですが、ぴったりでした。

そうか、リーガル・ハイで鍛えていたのはこのためか……とふと思ったり。

エンドロールで驚いたのがケンドーコバヤシさんの名前があったこと。

まさかのネズミ(笑)

気づきませんでしたよっ。

 

三人を支えるのがしっかりした声優陣。他にも劇団の方とか入っているそうですね。

脚本の中島かずきさんは、劇団☆新感線の脚本家でもあります。

 

観ていて、クレヨンしんちゃんっぽいと思っていましたら、中島かずきさんは逆襲のロボとーちゃんを手掛けておりました。

やっぱりね!

 

見どころ満載なアニメ。

私は追加上映があるので、観にいったのですが遅かったですね。

確かに何度も見る人の気持ちわかります。

 

DVDになりましたら、ぜひこれは見ておくべき作品だと思います!